「SNSでキャンペーンをしても、いまいち盛り上がりに欠ける…」
「広告費をかけているのに、消費者に響いている実感がない…」
多くのマーケティング担当者が、このような悩みを抱えています。情報が溢れる現代において、単に広告を出すだけでは消費者の心に届きにくくなっているのが現実です。
では、ヒット商品はどのようにして生まれるのでしょうか?
実は、成功している商品やサービスには、SNS時代ならではの2つのアプローチが巧みに使われています。今回は、その具体的な方法と成功のコツを解説します。
アプローチ1:商品の“信頼”を育てる。「本音の口コミ(UGC)」を自然に集める方法
消費者が商品を買うとき、何を一番参考にするでしょうか?多くの場合、それは企業からの宣伝文句ではなく、他の消費者による「本音の口コミ」です。このユーザーが生み出すコンテンツ(UGC: User Generated Content)こそが、現代のマーケティングにおける最も価値ある資産の一つです。
よくある失敗:過剰なPRが生む「やらされ感」
「インフルエンサーに商品を配って、SNS投稿をお願いしよう!」と考えるのは自然な流れです。しかし、投稿内容を細かく指定しすぎたり、明らかにPRとわかる投稿を依頼したりすると、他の消費者からは「やらされ感のある宣伝」と見なされ、かえって敬遠されてしまいます。また、景品表示法や薬機法への配慮も必要となり、担当者の負担は増すばかりです。
【HowTo】成功のコツは「投稿を強制しない」こと
では、どうすれば自然で信頼性の高い口コミを集められるのでしょうか?
答えは、「インフルエンサーに商品を純粋に試してもらい、感想の投稿は任意にする」という手法です。
投稿を強制しないことで、インフルエンサーは忖度なく、本当に感じたことを自分の言葉で発信してくれます。企業側は法令リスクを抑えられ、消費者側は正直なレビューとして受け取ることができるのです。
実際にこの方法で、あるスキンケアブランドは約3,000万円の売上を達成し、別のクレンジングブランドは国内シェア2位まで成長したという事例もあります。まずは商品のファンになってもらい、そのリアルな声を自然発生的に広げてもらう。これが、商品の“信頼”を育てる第一歩です。
アプローチ2:商品の“話題”を創る。「Xトレンド入り」を戦略的に狙う方法
商品の信頼をじっくり育てるアプローチとは別に、短期間で一気に認知を獲得し、市場を席巻する方法も存在します。それが、X (旧Twitter) での「トレンド入り」を狙う戦略です。
よくある失敗:有名人頼みでコストがかさむだけ
新商品やキャンペーンの告知で、フォロワーの多い有名なインフルエンサーを数名起用するケースはよくあります。しかし、多額の費用がかかる一方で、情報が思ったように拡散しないことも少なくありません。一過性の話題で終わってしまい、継続的な盛り上がりには繋がりにくいのです。
【HowTo】成功のコツは「マイクロインフルエンサーの“数”と“同時性”」
Xでトレンドを生み出すには、コツがあります。それは、特定のジャンルに熱量を持つ「マイクロインフルエンサー」を数百〜数千人単位で起用し、特定の時間帯に一斉に情報を発信してもらうことです。
一人ひとりの影響力は小さくても、その“数”と“同時性”によって、Xのアルゴリズムが「今、大きな話題が起きている」と認識します。これにより、爆発的な情報拡散が生まれ、「日本のトレンド」入りする可能性が飛躍的に高まるのです。
この手法の鍵は、フォロワー単価を極限まで抑え、圧倒的なコストパフォーマンスで実行すること。ある大手ドラッグストアは、この戦略でトレンド1位を獲得し、わずか5日間で公式アカウントのフォロワーが約1.5万人も増加した実績があります。
まとめ:あなたの商品はどちらのアプローチが必要ですか?
今回ご紹介した2つのアプローチは、どちらが優れているというものではありません。
- じっくり商品のファンを増やし、信頼を積み上げたい→ アプローチ1:『本音の口コミ』を自然に集める
- 新商品やキャンペーンで、短期間に圧倒的な話題を作りたい→ アプローチ2:『Xトレンド戦略』で一気に拡散させる
自社の商品のフェーズや目的に合わせて、これらの手法を使い分け、あるいは組み合わせることが、SNSマーケティング成功のカギとなります。
とはいえ、「自社で何百人ものインフルエンサーに連絡するのは現実的ではない」「トレンド入りの具体的なノウハウがない」と感じる方も多いでしょう。
株式会社リアルクロスでは、今回ご紹介したような『本音の口コミ』を集めるギフティング施策や、Xでの『トレンド戦略』を実現するためのプロモーションサービスを取り扱っております。ご自身の会社で何から始めるべきか、どんな方法が最適か、といったご相談からでも結構です。どうぞお気軽にお問い合わせください。